EXAL 人と活動 [ Oct. 2004]
藤田 恒治 (ふじた つねはる) (1949.3.19
−) 東京都武蔵村山市
在住
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フライイン大会で自作航空機を見た藤田氏は、いつかは自作した飛行機で飛びたいと考えながら、ウィードホッパーやクイックシルバーで始まった、日本に於けるウルトラライト航空機界の発展と共に歩み、実績と技術を積んで来た。東京フライングクラブ会長。操縦指導者。
平成13年春から計画した、カンチレバー低翼・セミモノコック構造・オールメタル超軽量動力飛行機〜米国
Hummel Aviation 社の Ultra Cruiser 型を、襖やカーテンと障子に囲まれた自宅の座敷で自作、約2年の月日をかけて完成させた。
15年10月3日、国土交通省航空局から「仮型式認定」され、同10日
識別記号(登録番号)JR 1669 を取得、飛行許可申請をして同11月9日に、埼玉県鴻巣市の東京エアーフィールド場外離着陸場で初飛行した。プラン図面から製作した
Ultra Cruiser
としては世界で3機目(プロトタイプを含めて4機目)であった。
その後試験飛行と一部の改良を進めて、16年5月10日付けで「型式認定」を受けた(型式名 ハメル式 ウルトラクルーザー -
H1/2VWL 型 : 型式認定番号 JA03-RD II -007)。
試験飛行で確認された尾翼の不具合は設計者
Morry Hummel 氏へ報告された。Hummel Aviation
は設計図(プラン図面)を販売した世界のホームビルダーへ、藤田氏からの"Builder's
report" と共に改善要請文書を送った。
藤田氏の成功は米国EAA Sport Pirot 誌(May 2004号)の"What
our members are flying" 欄にも掲載された。
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次の写真は藤田氏提供、 空撮は小久保陽一氏。
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次は、藤田氏のメールから(平成16年10月)。
私も子供のころから工作が好きで、特に飛行機にあこがれていました。30年ぐらい前にホンダ飛行場でフライインが開かれて初めて自作飛行機を見て、いつかは自分で作った飛行機で飛んでみたい思っていました。それから少ししてウルトラライトプレーンが紹介されて、やっと現実味が帯びてきました。それからULPのフルキットを5機ほど作りました。今回初めて、図面だけのキットからウルトラクルーザーを作りましたが、どうしても自分の道具ではできないものを、アメリカまで行って頼んで作ってもらいました。
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Q &
A
平成16年10月上旬、当ホームページ担当者が、幾つかの質問(下記)や御願いをしたのに対して、藤田氏からは製作記録のCD、記録写真のCD、3面図、ビデオテープなど貴重な資料を提供して頂きました。
Q | A |
航空経歴 |
約25年ぐらい前、ULP ウイ--ドホッパーで飛行を始めて ウルトラクルーザーで6機目です。他人の製作手伝いは5機 ぐらいです。飛行時間は約500時間です。 |
JR 1669 の飛行時間 |
月に2回の飛行ですが、天気が悪くて16年10月上旬現在 13時間の飛行です。 |
自作機としてUltra
Cruiserを選んだ理由 |
まず4サイクル、フォルクスワーゲン空冷エンジンが水平対向、 信頼性、整備性、等が気に入ったことと、オールメタルの機体 だと部屋の中での作業しやすい、(作業場がないため、ごみが 出ない)。なんと言ってもウルトラクルーザーのスタイル、サイズ が一番気に入った理由です。 (今までの経験から一人で持ち運びができて一人で30分ぐらいで セットアップできる)。 |
製作に関して参考にした図書などの資料 |
「航空機の基本技術」という本を近所の航空整備士の方から 頂きました。 設計者のモーリー・ハンメルさんの所へ行って加工方法や道具 を教わってきました。 |
製作する上で特に苦労した事、配慮した事など |
特に難しい作業はありませんが、私が始めた頃はまだプロト タイプの機体から図面を起こしている段階で、まだ全部の図面 がそろっていませんでした。作り始めてからも何度となく変更 があり、すでに作った部品を作り直したりしました。 飛んでいる機体はプロトタイプの機体を含めて私の機体で4機 目でした。現在はもう4機ほど出来上がっているはずです。 |
飛行許可を得る為に特に苦労した事、配慮した 事など |
私は書類関係は苦手で EXALの藤原さんにお願いしました。 必要なデータを集めただけです。 (これだけでも私には大変でした)。 |
ウルトラクルーザー または全金属製航空機の自作を 希望する人へのアドバイス |
今回初めてオールメタルの機体を作りましたが、鋼管羽布張り 、木製羽布張り等と製作時間はほとんど変わらないと思います。 (ウルトラクルーザーの材料は6061-T6 2024-T3で厚さは.016" から1/8"までの材料のため)特殊な道具も必要ありません。 これは私の考えですが、日常的に飛行するのなら作業場、完成後 の機体の置き場、飛行場の確保、1、2人で運用できる機体で ないと宝の持ち腐れになります。 |
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参照頁 : 自作航空機の紹介 ウルトラクルーザー 仕様と諸元
航空機自作の実際 ウルトラクルーザー製作記録 金属セミモノコック構造 製作者レポート
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