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エクスペリメンタル航空機とは             [Jun. 2004]  [Oct. 2004]

 エクスペリメンタル・カテゴリーの航空機は、教育目的や個人の趣味で作られたもので、製作者の責任
で飛行するのが原則です。したがって、原則として、これを売買したり、商業目的に使用することはでき
ません。(米国FAAのアドバイザリー・サーキュラーAC20-27D準拠)

 アメリカでは、エクスペリメンタル航空機も正規の登録記号と耐空証明書を交付され、一定の条件をク
リアすれば、ほとんど全国を自由に飛ぶことができます。ただし、操縦者は正規のライセンスを所有する
ことが原則となっております。

 ところが、日本にはこのカテゴリーの航空機についての航空法上の規定がありません。正規の耐空証明
書を取得するするには、量産を前提に作られた航空局の安全基準【耐空性審査要領】に合格する必要があ
ります。アマチュアが、たった1機作った飛行機で、この耐空証明を取得することは、技術的にも、費用
的にも、まず不可能といってよいでしょう。

 そこで、耐空証明のない航空機が飛行することのできる唯一の手段、「試験飛行」という名目で、期限、
離着陸場所、飛行空域、操縦者などを限定した許可を得て飛行することになります。

 この手続きは、航空局検査業務サーキュラー1-006 「自作航空機に関する試験飛行等の許可について」
および1-007「超軽量動力機又はジャイロプレーンに関する試験飛行等の許可について」に記述されてお
ります


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