EXAL                                           [Jul.31,2006]

航空協会からのメール

Sent:
Monday, July 31, 2006 2:08 PM
Subject: 「空の安全確保及び航空スポーツ愛好者の責任と自覚(周知徹底)」について
航空スポーツ統括団体各位
 
件名につきましては、事故防止対策徹底を求める航空局通達
及び昨今の航空スポーツ関連事故の続発に鑑み、関係者の
皆さんに再度「空の安全確保」・「愛好者の責任と自覚」・
を促して頂きたく
「空の安全確保及び航空スポーツ愛好者の責任と自覚(周知徹底)」
添付送付致しました。
各スポーツ団体におかれましては、機関紙・ホームページ等
を通じてクラブ指導者・愛好者の皆さんに周知・徹底され、事故を
未然に防ぐ努力、安全の徹底を図るようよろしくお願い申し上げます。
  
(財)日本航空協会 航空スポーツ室
「空の日」実行委員会事務局


各航空スポーツ団体 各位                          平成18年8月1日

空の安全確保及び航空スポーツ愛好者の責任と自覚(周知徹底)

この度、国土交通省航空事故調査報告書及び重大インシデント報告書の所見を受けて、航空局

技術部運航課より滑空機事故(国空航第351)、自家用航空機の異常接近(国空航352号)

に係わる防止対策を周知徹底するよう協会宛に通達(H18.7.28付)が出されました。

操作特性の理解、追い風での運用、航空管制とのコミュニケーションの励行等再発防止のための

具体的な対策を実施することを明示しております。

「鳥のように自由に空を飛びたい」という欲求を比較的手軽に満足させられるのが航空スポーツであり

ますが、愛好者自身が飛ぶ為の技量と共に、安全に対する正しい認識と自分を律する強い意志を

有しなければ、時として自分の命を失うことのみならず、第三者をも巻き添えにする危険性がありま

す。

この7月には、パラグライダー歴10年の女性(61歳・京都)が墜落事故死、PPG飛行中の男性

(62歳・愛知)が海上で操縦不能・着水し水死、また海岸近くでPPG離陸時の男性(57歳・愛

知)が50m先の石畳階段下で休息をとっていた女性(23歳)の顔面に衝突・右目失明の重症を

負わせる等連続して大事故発生、空だけではなく地上の安全も損なう大変に憂慮すべき事態に陥

っているのが現実であります。

夏休みシーズンに入り、各地の河川敷・海岸などでは各種異なる航空スポーツのベースが隣接、或

いは空域が重なる場所等で活動する愛好者が増える中、同一時間・同一空域に連絡の取れない

・異なる性能の機種が勝手に飛行しないよう安全確保の再確認を実施すると共に、一般の見物

人・遊泳者等の存在に対しても十分な注意を払い地上の安全確保にも努めて頂きたい。

各航空スポーツ統括団体、各地のクラブ等の指導者におかれては「空の安全確保」に組織として

取り組まれ、機材整備・技量向上・地域気象判断などに加えて、航空スポーツのモットーである「安

全に楽しく・他人に迷惑をかけない自己責任」の認識を愛好者一人一人へ再度、周知徹底願いた

い。

         (財)日本航空協会 常務理事 航空スポーツ室長

                                                 角田昌男

添付:

通達「滑空機の事故防止について」

   「有視界飛行方式により飛行する航空機の異常接近防止対策について」


上記文書で添付とある通達は省略。
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